成功するトレーダーと失敗するトレーダーを比べると、
もっとも大きな差のひとつに「思考の階層」があります。
成功者は“抽象で考え”、その上で“具体で動く”。
一方、失敗者は具体的な行動だけを追い続け、いつまでも根本が変わらない。
この違いが積み重なることで、結果に大きな差が生まれていくのです。
「抽象」とは、”高い視点” での本質的な思考
ここで言う「抽象」とは、
具体的な銘柄名・数値・テクニックよりも一段上の「考え方・原理・共通点」のことです。
たとえば、
「NTT株を153円で買う」「5分足でゴールデンクロスを狙う」
といったものは具体です。
一方で、
「出来高が集まりやすい局面だけを狙う」
「方向感がはっきりしている時間帯しか入らない」
「負けやすい地合いでは何もしない」
こうした状況の捉え方や判断の原理が「抽象」にあたります。
抽象とは難しい理論ではなく、
「自分は、どんな条件のときにだけ勝ちやすいのか?」を一段上から整理することだと考えてください。
抽象で考える習慣が、トレードの軸をつくる
成功するトレーダーは、チャートを見る前に「どんな状況で戦うのか」を抽象レベルで整理しています。
・どんな地合いなら入るのか
・どんな形なら期待値があるのか
・どんな時は絶対に触らないのか
こうした“抽象的な原理”を先に決めることで大枠が定まり、迷わずに動くための土台が整います。
抽象で考えるというのは、言い換えれば
「自分の勝ちパターンを、言語化している」
ということです。
一方、失敗者は
「今どの銘柄が動いてる?」
「とりあえず下がったから買おうかな」
など、すべての判断が目先の具体に引っ張られます。
抽象レベルの“軸”がないので、状況が変わるたびにブレるのです。
成功者は「抽象 ➜ 具体」の順番で動く
抽象レベルで整理した原理が決まれば、次はそれを具体的な行動に落とし込みます。
・エントリー条件
・見送り条件
・ロット調整
・逆指値の位置
・触る時間帯
↑これらを、”具体的な数値” に落とし込んでいくのです。
成功者は、行動のすべてが“抽象レベルの原理”から逆算されています。
そのため、判断が一貫し、相場に振り回されません。
また、抽象レベルで考えた内容は 環境が変わっても応用が効くため、勝ちパターンの再現性が高くなります。
失敗者は“具体だけ”を追い続け、再現性が生まれない
失敗者の特徴は、とにかく具体だけを追い続けることです。
・この銘柄が熱いらしい
・このインジケーターが勝てるらしい
・この人の手法が良さそう
・とりあえず今動いてるから触る
すべてが「現象レベル」で止まっています。
抽象レベルの理解がないため、他人の手法を真似しても再現性が生まれず、環境が変わるとすぐに負ける。
その結果、また新しい具体を探し始める——この無限ループに陥ります。
具体だけを追う行動は、永遠に “答えを、外に探す癖” を強化してしまうのです。
抽象化ができると、迷いと疲れが激減する
抽象で考える習慣がつくと、判断は驚くほど早くなります。
・今の地合いは自分の土俵か?
・今の形は自分の勝ちパターンの範囲内か?
・今日はそもそもやるべき日か?
抽象思考が“フィルター”として働くため、触るべき場面が明確になり、衝動的な判断も減っていきます。
逆に、具体だけを頼りにしている人は、毎回ゼロから判断する必要があるため、常に疲れてしまいます。
判断基準が固定化されていないので、迷いも増え、ブレたトレードが発生しやすくなります。
今日からできる“抽象で考え、具体で動く”習慣
今日からできることは、実は非常にシンプルです。
・自分の「やらない条件」を3つ書く
・勝ちやすい形(抽象)を一言でまとめる
・具体的な行動(逆指値・時間帯・ロット)はその次に決める
この順番を守るだけで、トレードの一貫性が驚くほど増します。
総括:抽象が軸になり、具体が行動を支える
成功するトレーダーは
“抽象(原理)で状況を理解し、具体(行動)で結果をつくる”
という一貫した流れを持っています。
一方、失敗するトレーダーは
・具体に振り回される
・環境が変わるたび迷う
・再現性が生まれない
という状態に陥りがちです。
抽象で考える習慣が育つと、トレードは劇的に安定します。
今日からあなたの判断にも、“抽象 → 具体” の順番をひとつ加えてみてください。


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